軽の安全装備
2015/06/01
まず自動車の安全装備について考えてみます。
安全装備は、事故などの衝突時を想定した安全(パッシブセーフティ)装備と事故など積極的に回避するための安全(アクティブセーフティ)装備に分けることができます。
■パッシブセーフティ装備
・衝突安全ボディ
衝突時の衝撃をボディ自体で出来る限り受け止めて、乗員への衝撃を可能な限り小さくする構造になっています。
昔のクルマと比べると近年の車のボディは柔らかくなっています。
柔らかいというと不安になるかもしれないですが、潰れることによって衝撃を吸収するような設計となっているのです。
・エアバッグ
乗員の頭部等への衝撃をエアバッグが膨らむことによって軽減します。
またエアバックは運転席と助手席の前方以外にも側面や後部座席の乗員に対しても有効な位置に備えられるようになってきています。
安全性能の高い車種ですと、運転席・助手席前面のエアバッグに加えて、サイド、二―に対してのエアバッグが備わります。
さらに後席乗員用として、カーテンシールドエアバッグが備わります。
ただし、国産車では一部メーカーオプションだったり、装備自体を選べない車種もあったりします。
それとエアバックの膨らみ方として、一気に膨らむのではなく徐々に膨らむようなエアバックもあります。
徐々にと言っても一瞬ですが…。
・シートベルト
シートベルト自体の説明は不要だと思います。
ポイントとしては、乗員数分の3点式シートベルトが備わっていることが重要です。
・ヘッドレスト
衝突時の首の振れを抑制します。
むち打ち症の防止に貢献します。
意外と疎かにされがちですが、非常に重要な部品です。
衝突時以外でもヘッドレストがないと急加速時や急ブレーキ時に首を痛める可能性が高くなります。
シートベルト同様に乗車定員分が備わっていることが重要です。
■アクティブセーフティ装備
・ESC(横滑り防止装置)
カーブでの飛び出しやスピン、障害物を回避するための急ハンドル時などで車両がスピンしたり姿勢が乱れたりするのを抑止する装置です。
・ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)
急ブレーキ(制動)時の車輪のロックを防いで、ハンドルが効かなくなることを防止する装置です。
・エマージェンシーストップシグナル
走行中に急ブレーキが行われたと車両が判断すると、自動的にハザードランプ(非常点滅灯)点滅するシステムです。
後続車にいち早く危険を知らせ、追突される確立を下げます。
・自動ブレーキ
仕組みはカメラを使ったり、レーダー波を使用したり、レーダー波とカメラを併用したり、複数のカメラを使用したり、複数のレーダー波を使用したりと自動車メーカーや車種によっても変わってきますが、車両が追突等の危険を感知すると自動的にブレーキがかかり、衝突を回避したり、衝突時の衝撃を緩和したりする装置です。
作動する速度も装備される装置によっても様々で、高級車になる程作動領域が広くなります。
軽自動車の場合
最新の軽自動車であれば、ここで紹介したほぼすべての安全装備を選ぶことが可能です。
ですので軽自動車だからといって安全装備がおろそかになっていることはありません!
ただし、自動車メーカーによっても考え方が違っていて、安全装備に力を入れているメーカーとそうでないメーカーに分かれます。
軽自動車を選ぶ際の参考になればと思います。
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